お求めいただいた暴君陛下の悪女です ネタバレ 1〜4話
べリエ王国の第一王女として生を受けたラース。
彼女は家族の為、民の為とどんな努力も惜しまなかった。
そんな彼女を家族は不思議な事に社交界などの表だった集まりには参加させなかった。
「頼む、ラース、、、民と妹の為に力を貸して欲しい」
そう言って父王は自身を戦争に送ったのだった。
しかし、圧倒的な軍事力を背景に攻めて来たシャリオルト帝国には敵わず、
ラースは囚われの身となってしまうのだった。
「お前もここまで堕ちてこい」
そう言って自身の愛人にならないかと誘うシャリオルト帝国の皇帝ゼフォンに対してラースは断固として拒否した。
その事で他の愛人から不興を買ったラースは何年も拷問を受ける事となった。
10年ぶりに祖国に返還されたラースだが、そこで待ち受けていたのは敗戦の責任を一身に背をわされ憎悪を向けてくる民と家族だった。
「お前は王家のスケープゴートだ」
実の弟から衝撃の事実を告げられ父王の子ではなくその叔父の子である可能性の高い自身をずっと汚れ役として利用してきた家族。
10年どころではなく、生まれて来てからずっと汚れ役として扱われてきた事実を目の当たりにし、
ラースは絶望の中で断頭台にかけられる。
「私の人生を返せ!!」
そう怨嗟の言葉を放つとー、、、
何故か10年以上前に回帰していた。
「許さないー。」
お望み通り悪女になってやる、、、そう心に誓うのであった。
場面は変わりシャリオルト帝国から来た書状について家族で話し合うこととなった。
そこでべリエ王国の王女を正妃として迎えたい旨が記されてあり、父王は妹のニコラをとニコラを嫁がせようとし、それに弟のエリクも賛成した。
「私は反対です」
そう言い皇帝が暴君であると言う理由から妹を守りたいとラースは志願します。
そして、大陸歴654年5月ー、、、
壮大な結婚式が挙げられた。
シャリオルト帝国は寒冷地帯に位置し、古来から様々な国家を併合、吸収し栄えてきた大国である。
ラースの祖国、べリエ王国の民が炎の魔力を宿すようにシャリオルト帝国の民は癒しの魔法を宿していた。
王族は国の中でも魔力が優れている存在であり、ラースはその中でも突出して魔力が高かった。
それが理由で国一番の魔力を持つ亡き叔父であり第二王子の子だと思われていた。
シャリオルト帝国皇帝ゼフォンは妻が10人以上いた前皇帝の大勢の子供の中で圧倒的に魔力が強く、それが理由で王位継承者として指名されていた。
そして前皇帝を殺し、皇帝となった彼はさらに領土を拡大させ、その過程で6人の愛人を得た。
強い権威を誇示する愛人達、ゼフォンは愛人に何をされてもラースを助けないと言うのだった。
正妃であるラースの部屋には誰も控えていなかった。
それは正妃になったラースをよく思わない侍女長の仕業であった。
その侍女長は第四愛人、第六愛人と通じておりラースに嫌がらせをするのだった。
侍従であるシングに命じて侍女長を連れて来させるラースだったが、
連れて来られた侍女長が見たのは無残な姿となった正妃の部屋だった。
感想
初っ端から酷い話でしたね、、、自分の子供じゃない可能性があるからといって家族の為に頑張るラースをよくもあそこまで良い様に扱えたものです。
何より、ラースの母親!自分がお腹を痛めて産んだ子なのによくもあんな目に遭わせられたものです!
母親失格です!こらからラースがどのようにしてザマァ展開を見せてくれるか実に楽しみですね!