前回のあらすじ
”最後に笑うのはこの私よ!!”
レイラとの稽古を終え、以前の世界での出来事を思い出したラース。
それは、スコルピオン帝国で起こる”革命”でした。
ネタバレ 49話
レイラは以前の世界では無関係だと結論づけたラース。
ゼフォンとレイラの会談は続きます。
「本題とはなんだ」
「何故バザロフの屋敷にいた?俺の正妃など乗り込むための口実だろう」
レイラの性格を熟知しているゼフォンは言います。
「今、我がスコルピオン帝国で革命の兆候が確認されている」
レイラはそう言い、宰相でさえも全貌を掴めていない状況だと言います。
それが理由で支持基盤回復のため、医療施設を敷設しようとバザロフを尋ねていたようでした。
「お前たちに潰されたがな」
「だからなんだ」
「責任を取ってくれれば良い。イリヤをしばらく貸して貰おう」
シャリオルト帝国の宮廷医師を貸すか革命軍牽制のために軍を動かすように要求するレイラ。
「どちらも断る」
そう言うゼフォンにレイラは油田を盾に脅します。
シャリオルト帝国は燃料自給率が3割程度しか無く、残りを全てスコルピオン帝国が賄っていました。
緊迫する雰囲気の中、レイラの部下たちが部屋に駆け込みます。
「女帝陛下!緊急の知らせが!!革命です!!!!」
報告によると軍が城下の教会を燃やしたことをきっかけに暴動が起き、暴徒たちが城まで攻めて行き宰相以下も降伏し女帝に帰還をとのことでした。
「ふざけるな!!教会を燃やすなど誰が命じた!?」
そう部下を叱責するレイラにゼフォンは冷たく言います。
「レイラ、即刻スコルピオンへ帰れ」
「ふざけるなっ!!私に革命で死ねとでもー」
「そう言っている」
ゼフォンは皇帝として冷酷に判断します。
このまま女帝として引きずり降ろされるレイラを匿うより革命軍に協力した方が国益になると。
レイラを拘束するように命を出します。
抵抗するレイラは言います。
「この私を貴様までスコルピオンに売りつけるつもりか!!」
それに対してゼフォンは言います。
「この俺に魔力がなければ見向きもしなかった、」
「俺を殺そうとしたこともあったな」
その言葉を剣を突きつけるレイラにぶつけます。
「、、、あら。姉弟喧嘩でもしているのかしら」
全てを悟ったようにラースは言います。
感想
ゼフォンとレイラ二人は思ったよりも殺伐とした姉弟関係だったようです。
というか、イケメン宮廷医師こと皇帝の弟くんの名前が判明しましたね!
イリヤくんというのですね!
最後まで読んで頂きありがとうございました!