前回のあらすじ
ピヨルドを話し相手に誘う手紙を出したが返事が来ないと落ち込むリリカ。
庭園から遊んだ帰り道にピヨルドが座り込んでいて、、、?
ネタバレ 55話
「ピヨルド!?大丈夫?」
軽く挨拶をするとずっとリリカを待っていた様子のピヨルド。
どこか暗い表情です。
「、、、どうしたの?何かあった?」
様子の違うピヨルドを心配し触れるとピヨルドはとても熱く、医者に掛かろうと言うリリカ。
「嫌です。私は大丈夫ですから」
先ほどから大丈夫としか言わないピヨルド。更に続けます。
「それより話し相手の件なのですが、公爵様が反対していて、、、話し相手になれそうにありません」
身体を抱き締めるような仕草をして苦しそうにピヨルドは言います。
「それは大丈夫よ、ピヨルドが謝ることないわ」
「それよりお医者さんには診てもらった?
ピヨルドを心配するリリカ。
「、、、大丈夫ですか?」
「大丈夫だと?」
「本当に大丈夫なんですか?」
リリカの手を掴みそう尋ねるピヨルドにリリカの警鐘がなります。
「皇女様から離れて、、、」
ラウブは様子のおかしいピヨルドをリリカから引き離そうとしますが、
ピヨルドの不思議な力で攻撃され吹き飛んでしまいます。
「ピ、、、ピヨルド!!」
以前ピヨルドがしてくれたようにピヨルドに喝を入れます。
ドサッ
気絶したピヨルドを小屋に連れて行こうと言うリリカ。
ピヨルドを手当てすると古いものから新しいものまでたくさんの傷が見えました。
まるで拷問を受けたあとみたい!!
そう思うリリカは尋ねます。
「バラット小公爵って偉い人だよね?誰がこんなことを、、、もしかして訓練!?」
「、、、これは訓練の痕ではありません」
言いづらそうに答えるラウブにリリカはこれ以上何も考えないと言います。
「私に知られるのを望まないはずだもの」
「これからもずっと、、、大丈夫だって言うと思うもの」
そう言うとリリカは今日は小屋に泊まっていくと言います。
「リリが部屋にいないだと?」
リリカに会いに行こうとしたのか、リリカの様子を見に行かせたアティル。
最近リリカがよく外出し泥だらけになって帰ってくることを思い出します。
「ふむ」
どこか嬉しそうに何かを企む様子のアティルでした。
”皇女の話し相手?貴方が奴等に隙を与えるからそんな誘いを受けるのよ”
”仕方ないわね、もう一度この私の教育をその体に刻んであげる”
そう言って杖を振り上げる公爵。
そこで今回の話は終わりました。
感想
人は非常事態の時に本性が出ると言いますが、リリカは本当に他人を思いやれる良い子のようですね。
ピヨルドが知られたくないと思うから何も考えない。
非常時になかなか出る発想ではないですよね、、、
次回、ピヨルドは大丈夫なのか?
最後まで読んで頂きありがとうございました!