前回のあらすじ
突然現れた貴族派のトップ、バラット公爵。
公爵と睨み合うリリカの元にアティルが現れ、こう着状態は終わったがー?
ネタバレ 65話
「、、、これにて失礼しますわ」
バラット公爵はピヨルドを呼び、その場から立ち去ります。
「また会いましょう」
そう言うリリカに微笑むピヨルド。
公爵はピヨルドに尋ねます。
「、、、どうしてここで貴方に会うのかわからないわね」
「帰ったらその理由を教えてくれるかしら?」
「なんでバラットといたんだよ?」
そうリリカに尋ね、バラットは薬学に精通しているから危ないと教えてくれるアティル。
一息置いてアイスを食べようと言います。
「バラットはかなりでかい植物園を所有しているんだ、そこでどんな毒草を育てているかわからないだろ」
そのアティルの発言に気を付けると言うリリカ。
アイスが不味かったのかすごい味だと言います。
皇后陛下からもらったと言うアティル。
いくつも事業をしているルディアの為に用意された滋養用のアイスだということでしたが、
疲れた顔のアティルにルディアが譲ったということでした。
笑って話を聞くリリカ。
突然鼻血が出てきます。
”あれ?声が出ない。喉がムズムズする、、、?”
様子がおかしくなるリリカ。
リリカは突然吐血して倒れてしまいます。
「みんな下がれ!ブリン・ソル!行った場所、食べたもの、会った人全て記録しろ!」
リリカを手当てしながらアティルが指示を飛ばします。
「大丈夫だ、きっと大丈夫、、、全部吐くんだ」
「よ、、、汚れる、、、」
そう言うリリカに泣きそうになりながらアティルは励まします。
「大丈夫だ、服はたくさん持っているから、、、」
「リリカ!どうしましょう!リリカ!」
ルディアは半狂乱になりながらリリカの元に向かおうとします。
それに落ち着けと言うアルテオス。
「離してよ!邪魔しないで!」
そうしているとリリカの元に医者が到着します。
「皇后陛下、状態を診ますから落ち着いてください!」
喧騒の中でリリカはアルテオスの声が聞こえます。
「よくも、こんなことを俺の前で」
「俺の娘にするなんて」
ああ、、、そうなんだ。
私、、、毒殺されかけたのね、、、
場面は変わってバラット邸ー。
「あの貧民が毒を飲んで倒れたらしい!」
「詳しくはわかりませんが、死んではいないようです」
その話を聞いたピヨルドは考えます。
南部の動きが尋常でない今、
このバラット公爵邸にサンダール侯爵がきた時から変だとは思ったんだ。
それで気を付けるように警告しに行ったのに遅かった、、、
いつも一歩遅れてしまう。
皇女様の何の役にも立てない、、、
「それより誰の仕業だと思いますか?」
「雑種でしょう、焦っているんですよ」
「それともサンダール?」
「我々が濡れ衣を着せられないと良いですがね」
「恐れ気もなく名門中の名門を?」
「その雑種よりタカールの血が濃い家門こそがバラットですよ」
「そうでしょう?小公爵様?」
媚びるようにピヨルドに言う貴族達を見てピヨルドは思います。
このハエどもをいつ殺してやろうか。
バラットという花に取り付く虫たち。
結局は肥やしになるとも知らずにー。
醜く笑う貴族達を見ながらリリカを思い出します。
”友達になりましょう”
ああ、、、
こいつも、あいつも、全部、全部!
燃え尽きろ、燃え尽きろ!
なくなってしまえ!!
、、、と思ってしまう。
感想
リリカが毒殺未遂!?されてしまいました。
当の本人よりも辛そうに、悲しそうにしていたアティルに胸を打たれました。
自分も毒殺されかけたことあるから気持ちがわかって辛いよね、、、優しいアティルだから。
半狂乱になるルディアも、怒りに燃えるアルテオスも見ていて悲しかった、、、。
ピヨルド、、、君は悪くないんだから自分を責めないで、、、
最後まで読んで頂きありがとうございました!