母が契約結婚しました

母が契約結婚しました ネタバレ 61話

前回のあらすじ

「不適格者が何か教えてほしいの!」

ラウブを助ける為、リリカはタンにラウブについて、そして不適格者について聞きます。

「ラウブは”ウルフ”として育った子ではありませんでした」

タンはラウブについて話しますー。

ネタバレ 61話

ラウブはウルフ家で生まれたのではなく、他の地方に生まれた「ウルフ」の血を強く引く子供でした。

そこでのラウブはある程度育っており、剣術も習得していた為、使う剣も他のウルフとは違います。

タンはラウブを見た瞬間彼が不適格者だと気づいたと言います。

「でもだからといってこいつを諦めたくない」

そう思ったタンはラウブを養子としてウルフ家に受け入れました。

しかし、ラウブはタンをリーダーと認められず、ウルフを自分の群れと認めることができませんでした。

最初から持つものが違って適応が難しく、

幼い時に受けた教育が他のウルフと違うことにも苦労して、

そしてラウブは他のウルフと違って感情の調節でなく無理に自分を抑える訓練を受けました。

他と違うため群れに入れず、

群れに入れないため、さらに他との差が生まれ、、、

「彼は衝動に対する制御が足りず、狼の本能が強くなる満月の日は人よりひどくなるのです」

そうタンが語り終えるとリリカは聞きます。

「本能、、、タンもそうなの?」

「はい、ウルフの人間は全員がそうです」

続くタンの話を熱心にメモするリリカ。

「つらかったでしょうね」

「だから、我々はタカールに仕えるのです」

「怪物を人間にしてくれたタカールを尊敬し、、、」

”、、、なくしたいのでしょう”

リリカはタンに悪戯っぽく微笑みます。

「今日の話は全部秘密ね?」

リリカはタンの話を参考にアーティファクトを作ります。

「フ・アナ・ロウカ・ディル・リヒ」

ペンデュラムを通して魔法をアーティファクトにかけます。

「ラウブ!手を出して!」

エメラルドの原石のアーティファクトをラウブに渡すとラウブの様子が変わります。

「!?」

な、、、なんだ?世界が泣き叫んでいない、、、。

まるで雪の降る冬の夜のような心地良い静けさで、、、

「どう、、、やって、、、」

その言葉にリリカは

「すごいでしょ!」

と嬉しそうに胸を張ります。

泣きそうになるラウブの頭をリリカは撫でます。

”ラウブの頭を撫でであげてください”

”ウルフ家はご主人様に認められるのを喜ぶんです”

”そしてー”

「、、、ありがとうございます、、、」

リリカに抱き締められるラウブは泣いています。

「ほら、ブリンにも!」

リリカはブリンにもアーティファクトを贈ります。

「私のように幸せなソルはいないでしょうね、、、」

アメジストのアーティファクトにうっとりとするブリン。

リリカは部屋の片付けに向かいます。

”一人だと思っていた狼もそうやって自分を受け止めてくれる場所が、、、”

”自分の居場所があることを知るのです”

タンはかつてラウブに絶望の言葉を掛けた人物について思い出します。

「誰もお前を助けも理解もできないだろう、それが不適格者ということだから」

「お前を助けられるのは、、、おとぎ話の大魔法使いくらいか?」

「お前は誰だ?私たちの子に何を言っている!?」

その人物にタンはくってかかります。

そして今は亡くなった前皇帝はその人を紹介します。

「、、、その人は、、、つまり、、、隠された俺の弟、、、らしい」

ラウブに絶望の言葉を掛けたのは皇宮に来たばかりのアルテオスでした。

タンは思います。

最初の鋭かった姿と比べると、、、ある時を境に、アルテオスは本当に変わった。

思い浮かべるのは面倒くさそうにするルディアに花束を渡すアルテオスの姿でした。

感想

ずっと苦しそうにしていたラウブが救われて良かった、、、

一人で苦しんで、誰にも理解されなくて、、、最後には狂って死ぬのを待つしかないってどれだけ恐ろしかったことか、、、

リリカ、、、私からも本当にありがとう😭

最後まで読んで頂きありがとうございました!

おすすめ記事一覧

1

漫画「母が契約結婚しました」1〜4話 ネタバレ とある帝国の貧民街には、絶世の美貌をもつ母親ルディアと8歳の娘リリカがいました。ルディアは元々は貴族で夫と共に領地で暮らしていましたが、夫は借金を残し帰 ...

2

お求めいただいた暴君陛下の悪女です ネタバレ 1〜4話 べリエ王国の第一王女として生を受けたラース。 彼女は家族の為、民の為とどんな努力も惜しまなかった。 そんな彼女を家族は不思議な事に社交界などの表 ...

-母が契約結婚しました
-