前回のあらすじ
アティルとピヨルドの喧嘩を納めたリリカはアティルを連れて外に出ます。
「あいつのどこが良いんだよ、顔か？」
と言うアティルに何故か気になると言うリリカ。
これからリリカとピヨルドの仲は一体？
ネタバレ ５８話
「えいっ！」
おまじないで歯を屋根に投げるリリカの姿に癒される母ルディア。
近頃、夫のアルテオスの愛情表現が面倒で疲れているようです。
また、皇后としていくつも事業を手掛けている為、リリカに会う時間が減ってしまっています。
、、、皮肉なことに、リリちゃんの為に必死になって働くほど貴方に会う時間が減るのが残念だけど。
次は１６歳で止まることなく大人になった姿をー
次こそはこの目で必ずー
そう思うルディアは言います。
「リリちゃん、ママは貴方がいるから頑張れるのよ」
その言葉にリリカは幸せそうに笑います。
「ピヨルドが話し相手になれないって言うからただの友達になることにしたの」
とリリカは言います。
以前の世界でのことを思い出します。
遊び人という噂が広まっていたこと。
後継者としての教育どころかタチの悪い人間と付き合って狩と賭博に夢中だったという話。
「リリちゃん、ピヨルドとそこまで仲良くなりたい理由があるの？」
その母の言葉にリリカは思い出します。
あの夜、アティルが帰った後ー
黒板に文字を書いてリリカは尋ねます。
”話し相手にはなれないのよね？”
「、、、はい」
悲しそうにピヨルドは答えます。
”じゃあ、友達になりましょう”
「ただ、キレイで」
母に答えます。
きらめく銀髪に跳ね返る日差しが、
優雅な動作が、
繊細な手つきが、
一緒に手を繋いで走ったあの瞬間が、
そしてあのー
眼差しが、、、
「私も、、、友達になりたいです」
その答えに微笑み合う二人。
「とても、キレイなの」
そう微笑んで言うリリカを可愛いと思うルディア。
これからも仲良くしていいと言います。
「あっピヨルドに兄弟がいるってわかったらママにも教えてくれる？」
バラット家の壊れた傑作。
リゼルト・バラット
ピヨルドの死後に出てきた少女。
「こんにちは、お母様」
「こんにちは、ピヨルドお兄様」
「早く皆さんに、、、会いたいですわ」
満月が近づいてくると熱気が我慢できなくなる。
これじゃダメなのに、、、
私の任務は護衛。
場を離れてはいけないのに
自然に満ちた庭園にくれば大丈夫だと思ったのにーー
「貴方、本当に不適格者だったんですね」
ランプの灯りをラウブに当ててブリンは言います。
感想
前の人生でピヨルドが若くして亡くなったのは、リリカに出会ってなかったからなのでしょうね、、、
本当は狩にも賭博にも興味なくて、、、
前世の分も今世は幸せになってほしいです！
最後まで読んで頂きありがとうございました！
