前回のあらすじ
「どうしてこいつがここに！」
アティルがリリカに会いに小屋に入るとそこにはリリカと怨敵であるピヨルドがいました。
ピヨルドの姿に思わず激昂するアティル。
間に入ろうとしたリリカに腕がぶつかってリリカは転んでしまいます。
転んだ拍子に乳歯が抜けてしまい血が止まらないリリカ。
その姿を見てピヨルドは激昂します。
「どうして、どうしてこんなひどいことを、、、！」
ネタバレ５７話
「これも、、、全部お前のせいだ！」
ピヨルドに掴みかかるアティル。
「皇女様を傷つけたのは私ではなく貴方です！」
負けじとピヨルドも掴み返します。
喧嘩をする男子たちを尻目にブリンはリリカの手当てをします。
その時、
「殿下、ご冗談が過ぎます」
アティルの護衛二人に捕まっていたラウブが護衛たちを振り解いてやって来ました。
「皇女様、ご無事で、、、」
リリカを見たラウブは錯乱します。
歯が抜けてる？
人間の歯というのは相当な力がなければ簡単に抜けない
つまりそれほどの攻撃をされたということ、、、
下手をしたらこの小さなご主人様を失っていたかもしれないー。
ご主人様を、ようやく仕えた私のご主人様を、、、
様子のおかしいラウブにリリカは飛び付きます。
「ラウブ！私は大丈夫よ、落ち着いて！」
「昨日ブリンと話していたでしょ！歯が抜けそうだって！」
落ち着きを取り戻した一同に大丈夫と言うリリカ。
ですがブリンが言います。
「今回のことがなければ皇女様の歯は抜けていません」
落ち込むアティルを連れて外に出るリリカは言います。
「ごめんね、アティル」
とピヨルドを小屋に連れてきた事を謝ります。
「なんでお前が謝るんだよ、ここに誰を連れてきてもお前の自由だ」
なんでこんなことで喧嘩をしているんだ？
俺が言いたいのはそう言う事じゃないのに！
お前が謝るほど言いづらいだろ！
「なんで俺に謝れって言わないんだ？」
「いくら興奮したからってお前を殴るのはダメだろ俺は、、、」
俺はお前を傷つけたくないんだよ！
と言いたかったのですが、アティルは捻くれた事を言ってしまいます。
「ケガしたのはお前なんだから貧民街出身者みたいに謝るのはやめろよ！」
おっと、、と思った時にはもう遅くアティルは恐る恐るリリカの様子を伺います。
血を吐き出しながらリリカは言います。
「私は自分の出身を恥ずかしいとは思いません！」
「殴られたのは痛かったけど殿下も驚いたでしょ？」
「殿下がバラットをどれだけ嫌いなのか知ってて家に連れてきたんです」
「だから謝罪したんです。今も殿下への申し訳ない気持ちに変わりありませんなぜならー」
「好きだからです」
さっき部屋に入って来たアティルの顔は浮かれていた
私が庭園をキレイにするという約束を聞いて何かサプライズパーティーでも準備していると思って、、、
なのにそこで大嫌いなバラットと一緒にいる私を見てどれだけ裏切られた気持ちになったか、、、
なのにアティルは私にじゃなくピヨルドに怒った
それは私のことが大事だから
「、、、だからごめんなさい」
そういうリリカに色々と言おうとしたアティルでしたが、リリカの呼び方が変わっていることに気づき速攻で謝りました。
「それで、お前はあいつのどこが気に入ってるんだ？顔？顔か？」
とアティルは聞きます。
「うーん、キレイだし、カーテシーも上手だし、、、」
というリリカに確かにバラットは顔だけはキレイだとアティルは言います。
「なぜか、、、えっと、気になるんです」
「つまり顔だな」
ひたすらピヨルドの顔を推すアティルにリリカは言います。
「世界で一番美しいのは私のママだから！普通の顔には興味ありません！」
胸を張って言うリリカにアティルは思います。
あいつは普通の顔じゃないだろ！？
感想
アティル、ピヨルドのわちゃわちゃ具合が可愛かったです。
二人とも年相応な感じがして笑
共通の女の子が好き、アティルは家族愛、ピヨルドは恋愛
う〜ん泥沼にはならなそうだけど、何歳になってもリリカを挟んでわちゃわちゃしてそう、、、笑
最後まで読んで頂きありがとうございました！
