前回のあらすじ
セレモニーでの母の立派な姿にもう自分は必要ないのでは?と考えて不安になるリリカ。
そんなリリカにルディアは言います。
「いつだってリリちゃんがママを守ってくれていたのね、今までわからなくてごめんね」
抱き合って眠る母娘を囲むようにアティルとアルテオスも眠りに付きます。
新しい家族となる、なった。一同に侍女、侍従たちは優しく微笑みます。
ネタバレ 51話
セレモニーでの皇后を讃える記事にリリカは憤りを感じます。
「この新聞の挿絵はママの美しさの半分も表現できていないわ」
そう言うリリカに同意するアルテオスはリリカにあるものを手渡します。
「普通は皇女も皇領を持つものだ、ほら任命書だ」
領地を納めるとことは責任を伴うこと。
それを理解していたリリカは母に領地を一時預かって欲しいとお願いします。
アルテオスの行動を訝しむも快く引き受けるルディア。
アルテオスはこっそりリリカに今夜から魔法の授業を始めると言います。
アルテオスが退室するとルディアはリリカに聞きます。
「何か話があってママに会いに来たんでしょ?」
ややあってリリカは言いにくそうに切り出します。
「ピヨルド・バラットに話し相手になってほしいの」
リリカが皇領を受け取ったと知ったらバラット公爵は大騒ぎするはずよ
なのに話し相手になってもらうなんて、、、
、、、いい意趣返しかもね?
「わかったわ、ママが手紙を送ってあげる」
そう言う母に純粋に喜ぶリリカ。
「ママも貴方の話し相手にしたい子がいるから、皇宮に招待したわ」
無理して仲良くしなくて良いと言って紹介されたその少女は綿あめのように可愛らしい印象の子でした。
見習い騎士のディアレ・ウルフは言います。
「何故私を話し相手として呼んだんですか?」
「私の何が良いんです?」
しかし、その発言の遠慮の無さに驚愕する一同。
「ママが貴方を薦めたの」
そう言うリリカに
「皇女様は母親が選んだから私を友達にすると言うことですか?」
尖った言葉を発するディアレをブリンは諌めます。
どうして私と友達になりたいの?
貴方の母親に言われたからでしょ?
本当は私じゃなくてもいいんじゃないの?
ディアレの言葉を聞いたリリカはその言葉の意味を訳しディアレの思いに寄り添った言葉を言います。
「ママに言われたから友達にしようとしてるんじゃないわ、私は貴方が気に入ったの」
その発言に驚いたディアレは言います。
「、、、私は完全なウルフではなくサンダールとのハーフです。両親は正式には結婚してなくて婚外子でもあります。」
「家門の交流が目的ならまともなウルフの子がたくさんいます」
ウルフ家はそんな私を受け入れて誰も私をサンダールとは意識してないけど、
私はたまに感じてしまう。
他のウルフと違うという事をー。
何故かそのことをこの皇女様には隠したくない。
私の欠点を隠して近づくも同然だから、、、
「それでも私が話し相手になって良いんですか?」
目を逸らして言うディアレにリリカは言います。
「私はディアレが気に入ったから、どう?友達になってくれる?」
「私も、、、皇女様の友達になりたいです」
そう微笑む顔はサンダール一族のラットやパイに似ていて可愛いと思うリリカ。
二人は笑い合います。
「次は皇宮の秘密の場所を教えてあげる」
「楽しみです」
「私達、良い友達になれそうね」
そう言って別れるのでした。
「準備はできているな?」
アルテオスはリリカに尋ねます。
今夜から魔法の授業が始まります。
感想
リリカに初めての友達ができました!
かなり個性派のお友達のようですけど、可愛らしい子です!
見習い騎士とのことですがこれからどんな活躍を見せてくれるのでしょうか?
また、リリカとアルテオスの魔法の授業が始まりました!
リリカは一体どんな魔法を使えるのでしょうか?
次回以降も楽しみですね!
最後まで読んで頂きありがとうございました!