前回のあらすじ
リリカとの話し合いを一方的に打ち切ろうとしたルディア。
それは前の世界の自分がしていた事と同じだと気づいたのでした。
「ママは心から貴方を愛しているのに、世界で一番大切なのに」
そう言って後悔し、涙するルディアにリリカはー??
ネタバレ 46話
「リリもママを愛している、何があってもママのそばにいる」
そう言うリリカを震える手で抱き締めます。
そうよ、リリちゃん。
貴方は何も悪くない。
このバカな私が全部悪いの
それと、、、、
あの厚かましいウルフ一族も!
こうなった以上貰えるものは全部貰ってやる!
怒りに燃えるルディアは思うのでした。
皇帝アルテオスは不思議に思っていました。
、、、この女、誰がいじめた?
「リリちゃん、、、、!」
なるほど、娘のことでか!納得のいくアルテオス。
「昼にリリカと会うと言っていたが解決しなかったのか?」
そう尋ねるアルテオスに解決したとルディアは言います。
そしてリリカの「勘」について話します。
「貧民街にいた時も不思議なくらい何も悪いことは起きませんでした。」
「この美貌の私が貧民街でお酒に溺れていたら危ない目にあって当然なのに」
だからリリカを信じる事にしたと言います。
しかし、それとは別にすごく心配であり感情の制御が効かないとも、、、。
「人間はみんなそうだろ」
こともなげにアルテオスは言います。
アルテオスのような親にはなってはいけないのに、、、そう話すルディアにアルテオスは言います。
「俺が怖くないのか?」
「全然」
そう言うルディアにアルテオスは笑います。
甘えるようにくっついてくるアルテオスを離し、ルディアは話を続けるのでした。
「自分達の危険分子をリリカに任せたのだから、代わりにディアレ・ウルフをリリカの話し相手にするように交渉しました。」
ディアレ・ウルフはその変わった性格と帝国3本指に入る実力を持つ女騎士として前回の人生でも有名でした。
そして何よりもウルフ一族に伝わるアーティファクト「牙」を数十年ぶりに使った人物でもありました。
リリちゃんのそばに大物を置いておかないとどうしても怒りが収まらない!
そう怒るルディアを見てアルテオスは言います。
「お前を受け入れるお前の娘は雅量がありすぎるな」
アルテオスの発言にルディアは言います。
「どんなに辛くても、その後に喜びと平和と幸せが待っていると思えばどんなに苦しくても乗り越えられる」
「これも人間の良いところかも知れません」
そう言ったルディアをアルテオスは抱き締め言います。
「人間になってよかったことが一つだけある」
ポチャン
ガラス瓶に金貨を沈める音がします。
それはリリカが愛する人を守るお守りを作る音でした。
私の大事な人たち、みんなが苦しまずに幸せになりますように
妖精さん、力を貸してください
大事な愛する人たちを守ってください
リリカはそう星に願いました。
感想
リリカの度量の深さというか、心の広さを感じさせてくれるお話でしたね!
新しく話題に出たディアレとはどんな人物なのでしょうか?
リリカと友達になってくれるのでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました!