前回のあらすじ
バザロフ公爵家主催のパーティーで悲しげな目をしたラース。
その姿が頭から離れないゼフォンは懊悩とします。
ネタバレ 47話
「どうなっているの!!」
公爵家である実家の取り潰しが決まった”元”第六夫人カミラ・クルシンスキーは叫びます。
今まで付き合いがあったどの家もカミラに取り合わなくなり、ゼフォンから手紙の返事すら来ない状況に憤りを感じます。
”ゼフォン様、ゼフォン様、、、ゼフォン様。ゼフォン様っ、、、、”
カミラはなんとしてもゼフォンのもとに行こうと躍起になります。
「宮廷医師様、皇帝陛下のお身内を名乗る方が、、、」
そう呼びたされ宮廷医師である青年が出向くとそこにはカミラがいました。
「貴方ですか、カミラ様」
呆れたように宮廷医師は言います。
「ゼフォン様に会わせなさい!!その前にこの顔を治して!」
そうカミラは叫びます。
「城にいたときも治癒魔法を命じたのに無視をして!!」
そう言うカミラに宮廷医師は言います。
「、、、貴方のお戯れで今まで何人私達が犠牲者を治療してきたか」
「私は頼んでないわよ!!」
宮廷医師の言葉を遮り、叫ぶカミラは銃を突きつけるとゼフォンに会わせるように言います。
「あの御方に相応しいのは私だと!!」
「貴方を含む皇帝の一族全員に手紙を出したのよ」
面倒なことをしてくれたと考える宮廷医師。
続けてカミラは言います。
「ゼフォン様の弟である貴方含めて全員に送ったわ!!」
その後、近衛騎士たちが馬車に突入してきてカミラは捕らえられます。
”手紙、、、まずいですね、、、、、”
そう考える宮廷医師はゼフォンに報告します。
「大概は無視してくれるでしょうが、この手紙の内容だと、、、」
困ったように言う弟である宮廷医師。
「レイラは来るかもしれんな」
ため息混じりに言うゼフォン。
「失礼致します。ラース皇妃殿下がお見えになりたいそうです」
「レイラ・ハイデン・アルベルト殿下から手紙が届いたとのことで、、、」
予感が当たった二人は押し黙ります。
「こちらが届いた手紙です」
「シャリオルトへ今度訪問するので、ゼフォン様に伝えておくようにとのことでした」
不思議そうにするラースに宮廷医師はレイラについて説明します。
レイラ・ハイデン・アルベルトはスコルピオン帝国に嫁いだゼフォンの姉です。
皇帝の妻として嫁ぎましたが、その後に戦で夫が亡くなったことを機に即位し、女帝としてスコルピオン帝国を率いています。
シャリオルト帝国とは協力関係を築いていますが、ゼフォン個人とは何かと諍いが多い人物とのことでした。
「まぁ、良いわ」
”その女が以前の世界で私に関係のあった相手なら今度こそちゃんと挨拶させてもらうだけよ”
不敵に笑うラースはそう考えるのでした。
感想
新しくでてきたレイラとういう人物は一体どんな方なのでしょうか?
ゼフォンたちの様子から一筋縄ではいかないような感じですね〜
もしラースの復讐対象ならとっとと美味しく頂かれちゃって欲しいですね笑
最後まで読んで頂きありがとうございました!