前回のあらすじ
第六夫人の息がかかっているバザロフ公爵からパーティーへの招待状が来たラース。
参加を決め、掃除をしようと笑うラースですが、、、?
ネタバレ 40話
定例の食事会とは比べ物にならない程のご馳走を前に少し驚くラース。
「白鯨船の件の始末についてはどこまで知っている?」
そう尋ねるゼフォンにラースは一通り知っていると答えます。
白鯨船襲撃事件は、将校の死体が確認された事で襲撃犯であるカプリコル王国はシャリオルト帝国から報復を受けました。
侵略を受ける前に降伏し、賠償金と領土の三分の一をシャリオルトに割譲すると言う約束を結びました。
「話せ、白鯨船襲撃を予見した手の内を」
そう尋ねるゼフォンにラースはべリエがカプリコル王国から白鯨船襲撃の際に隠蔽協力を要請されていた話をします。
「ならばべリエにも加担した容疑はあるということだな」
そう言うゼフォンにラースは笑みを浮かべて言います。
「制裁をと仰るならばお好きに、私はもうシャリオルトの人間ですから」
そしてべリエにいた頃に知り得た情報全て妻として役立てるとゼフォンに言います。
「、、、、お前をべリエが手放した理由がわからんな」
そう言うゼフォンにラースは自身の生い立ちを話します。
自身は王族の不始末と不祥事全てを被せて切り捨てる為のスケープゴートであったと、、、。
許さないー。
ゼフォンは自身と同じく甚大な魔力故に都合良く利用され続けてきたのか、とラースを見つめます。
「今回の褒美についてだが、望むものを何でも言ってみろ」
そう言うゼフォンに周囲は動揺します。
「全てを」
そう言うラースにゼフォンは目を丸めます。
「貴方と共に私は全てを手に入れたいのです」
「皇帝である貴方に正妃であるこの私が全てを献上します」
「私が貴方の焔となります」
「その為にシャリオルト全土、そして世界へ大々的に私こそが唯一無二の正妃であるとお認めください」
そう堂々と宣言するラースに皇帝は笑顔を浮かべます。
「良いだろう」
そう言って二人は乾杯するのでした。
感想
ゼフォンがラースを本当の妻だと認めたのですね!
全てを献上します、、、そんなこと言われてみたいものです笑
次回はどんなお話になるのか、次の敵のバザロフ公爵が出てくるのでしょうか?楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!